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すると青年は一番近くの白い小動物に向かって声をかけました。
「ねえ、君。」
その白い小動物は、一瞬たじろいだものの、こちらを振り向き、「なんだ。」と返事をしてくれました。
「そうか君たちは人間の言葉が通じるんだね。よかった。僕たちはこれからどうなる予定なのかな?」
「それは土地神様のお心次第だ。」
白い小動物は、鼻で笑いながらそう言いました。
「本物の土地神様がそんなことするのかな?君たちはその土地神様の姿を見たことはあるのかい?あぁ、でも、あの黒いのは会えているみたいだね。」
「あいつは土地神様の側近・・、」そこまで言いかけ何かに気がついたのか、
「お前たちの知ったことか。答える義理はない。」
それ以降、白い小動物は私たちに話をしなくなりました。
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