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「こんなことを言うと笑われてしまうかもしれないが、これは人間の仕業じゃないと、私は思っているんだ。人間の所業の方がわかりやすくて、対処しやすいことが多いから、そっちの方が助かるんだけど・・。」
自嘲する青年をみて鞠子は「笑わないわ。」とつぶやいた。
「じゃぁ、先を急ごうか。私の推測があっていたら、そこに今回神隠しにあった子供がいるはずだよ。」
「無事なの?!」
「たぶん。自信はないけど、まずは行ってみないと。まだ、あの場所にいてくれることを願おう。」
青年の言葉で五分五分の期待をもちつつ先を進んでいく。
すると、小さな祠にたどり着きました。
もう随分お参りに来る人がいないだろうに見られるその敷地には、そばに枯れ井戸がありました。
本当になにかが出てきてもおかしくないそんな雰囲気を醸し出していました。
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