408人が本棚に入れています
本棚に追加
床の掃除をしていると、オーナーに声をかけられた。
「最近、一ノ瀬君来ないね。
LINEを入れても既読にならないし、何かあったのかな?」
オーナーは僕と一ノ瀬が同じ会社だと知らないから、ため息をつくとそのまま行ってしまった。
やっぱりあの日、一ノ瀬を怒らせてしまったんだよな。
「樋口、ばいばい」
そう言って帰って行った一ノ瀬に違和感を感じのは、気のせいじゃなかったんだな。
一ノ瀬は全然振り返らなかったんだ。
いつもペットショップから帰るときは、何回か振り返って見送っている僕に手を振ってくれるのに……。
胸が苦しいのは何でだろう。
一ノ瀬……
僕はどうしたらいいの?
最初のコメントを投稿しよう!