408人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は一ノ瀬の事、好きなんだ。
三石さんに話していて、やっと自分の気持ちを肯定することが出来た。
それと同時に不安が襲ってきた。
……男同士なのに気持ち悪いって思われたかもしれない。
急に怖くなってうつむくと、三石さんにガシッと肩を掴まれた。
「樋口君、よく言った。
私、樋口君の恋を応援するよ。
だから、頑張ろう」
あれ、涙声?
顔を上げると、三石さんがポロポロ涙を溢している。
「三石さん、大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ。今完全に失恋したのに。
でも、いいの。二人を応援するって決めたから。
だから、頑張ろう」
三石さんに掴まれた肩が痛いけれど、何だか嬉しくて僕は頷いた。
「それと、私腐女子だから全く偏見ないから安心して」
腐女子???
その後、僕は一ノ瀬との事を洗いざらい白状させられた。
もちろん、ペットショップで働いている事まで。
最初のコメントを投稿しよう!