408人が本棚に入れています
本棚に追加
side 海里
三石さんと話した次の日、僕は1枚の紙をもらった。
一番上には大きく『恋愛大作戦』とあり、小さな綱目が箇条書きされていた。
作戦1 不安感をあおる
作戦2 焼きもちを焼かせる
作戦3 気を引く
作戦4 告白
作戦5 ラブラブ
眺めていると、目眩がしそうだ。
「完璧でしょ。
1つ1つの詳細はその都度説明するわね」
どや顔の三石さんに何を言っていいのかわからないが、関わりたくない事だけは伝えないと。
「あの、三石さん、僕は「早速質問ね。あ、でも、
作戦1の詳細だけ説明させて」」
言葉を途中で遮られて、作戦1の説明に突入してしまった。
「作戦1の『不安感をあおる』は、文字通り一ノ瀬君の不安をあおるのよ。
そのために私と樋口君は仲良しをアピールしないといけないの。
その手っ取り早い方法はね。
な、ま、え、呼び。
だから、今日からは私の事を愛美(まなみ)って読んでね。私も海里って呼ぶから」
頭が痛くなってきた。
最初のコメントを投稿しよう!