彼のぬくもり

2/32
前へ
/32ページ
次へ
◇◇◇ 目を覚ますと、あたしの身体は陵に包まれていた。 今は初夏。 本当ならこんな態勢暑くて仕方ない。 でも今のあたしには暑さなんて全く感じなくて、心も体も温かく感じた。 そんなぬくもりを感じながら陵の寝顔を見つめていると、陵が「うーん」と言いながら目を開けた。 「あれ……、陽菜、おはよう」 「ふふ、おはよう」 「何笑ってんだよ」 「だって、寝起きの陵が可愛いんだもん」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

215人が本棚に入れています
本棚に追加