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「お前、まさか…ポート・マフィア…!」
「…?私のこと…知ってるの…?」
「厳密に言えばお前ではなく、その植物を知っている。そいつが何人もの人を殺したんだろう!!そして、お前がそれを操っていた、そうだろう!!」
「…」
「…図星か。ポート・マフィアと分かれば、不本意だが今ここで
「駄目!」
辿々しくしか話さなかった彼女がいきなり声を荒らげ、又もや国木田の歩みを止めた
三宅は自分の足元をジッと見ている。何かと思い目を向ければ、そこには一輪の花
普通なら誰も気付かないだろう、小さな小さな花。しかし確かに、そこに花があった
「…そこ…花…ある、から…気を付けて…踏んじゃ、駄目…」
「!」
国木田は、彼女がマフィアというだけで、残忍で、残酷で、非道な奴だと決めつけていた
だが、たった一輪の花を守ろうとした三宅を目にし、その思いはいつの間にか消え去っていた
そして、彼女は本当は悪い人物ではない、と、思い始めたのであった
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