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夜も静まり返った頃
「ちょっと、外の空気を吸ってくる。」
庭に出て空を見上げる。
僕は時折泣きたくなることがある。
自分の秘密を思い出す時だ
星空に浮かぶ星々が滲んで見える。
後ろから妻が声をかけて来た。
「どうして泣いているの?」
「いや、何でもない・・・」
「私知ってるわ、あなたが時々そうやって泣いているのを
何を泣いているの、教えてよ。」
「本当に、何もないんだ。」
「嘘っ!!私はそんなに信用のない人間なの?」
「違う!君のことは信用している!愛している!」
「じゃあ、何で隠すのよ!!」
彼女も大粒の涙を流していた。
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