16人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の上で綺麗に筋肉のついた身体がしなる。
その首筋に伝う汗も美しい。
そのうち、絶頂へと加速していき、弾けた。
「……レオ。
じゃあ、帰るな」
「……ああ」
けだるい身体でいつものように、鏡越しに彼を見送る。
「……」
暫くの間、彼は沈黙するとベッドを立った。
ドアがバタンと閉まると、深いため息が落ちる。
……あと何回。
あと何回繰り返せは、この関係は終わるのか。
彼――トモハルには好きな男がいる。
そいつはノーマルで、トモハルの気持ちが伝わることも、いや、伝わると現在の知り合いの関係すら危うくなるので、トモハルは必死で隠してる。
そんなトモハルと俺は、身体だけの関係。
酔ってそうなってしまった翌日、トモハルはあやまってきたが、反対に俺は提案したのだ。
……俺がはけ口になってやる、と。
最初のコメントを投稿しよう!