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メノちゃんと、サクちゃん。
この二人を、幼馴染みと呼ぶことに、少しだけわだかまりがある。
親の仕事の関係で、側に居ざるを得なかった。
と、いう必然。
私の周りには、頭を下げるヒトか、私を甘やかすヒトしかいなかった。
なのに。
目の前で何度も本気の喧嘩を繰り返し、謝罪もなしに仲直りしたり。
川の水に飛び込むとか、虫を捕まえるとか、ごっこ遊びに夢中になったり。
子供らしい時間…。
ヒトとヒトとの繋がりというものを、私は、二人から学んだんだと思う。
そして、
この兄弟が大好きだった。
いいえ。
今でも。
あの二人が大好きだーー。
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