第一章 とある夏の日の一幕

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おっと、紹介が遅れたね。 僕の名前はカルミア・エスポワール。 両親共々農民で、野菜や小麦を作って生活してるんだ。 あと僕には2つ上と4つ上の兄がいるよ。 2人共僕には勿体無いぐらい出来た人で、僕の自慢の兄なんだ。 下に妹はいないから、僕が末っ子ってことになるのかな? まあ、まだ将来の事は分かんないからなんとも言えないけど。 「お~い、カルミア~!いるかぁ?遊びに来たぞぉ!」 玄関の扉の前で声を張り上げ、僕を呼んでいる。 彼の名前はカプリス・クラージュ。 小麦色の肌と紅碧に輝く瞳を持つ少年だ。 僕の幼馴染で、一番の親友なんだ。 「いるよー!ちょっと待ってて!カバン取ってくるからー!」 僕も聞こえるように、出来るだけ大きな声で答える。 「おぅ!なるべく早くしろよ~!」 「うん!」 良かった。ちゃんと届いたみたいだ。
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