第一章 とある夏の日の一幕

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「まあ…あの魔力の具合からして、そろそろ何かが起こるよ。」 サラリと重大発言したサジェスにフォルスはキョトンと首を傾げた。 「別にどんな結果であれ、カルミアは俺らの弟だ。守るのも応援するのも、兄の勤めってやつだろ?あんま気にすんなよ。」 フォルスらしい発言に、サジェスはにんまりと笑う。 「そうだね。万が一の時は…」 「「俺ら(僕ら)が助ければいいだけの話だ(だね)!」」 どっちともブラコンとしか思えない発言をハモらせ、友と遊びに出た弟ーカルミアを思う。 ある意味最強な兄弟は、どちらともなくその場を立ち去った。 ミンミンと煩い蝉の音が耳に残る、そんな今日この頃。 時は刻一刻と過ぎ行くばかり。 動き出した運命は止まらない。
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