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俺が小さい頃の話だ。
俺には嫌々で会っている近所の女の子がいた。
花蓮(かれん)と言う女の子で体が悪くなかなか外では遊べない。
学校も行けなく、友達も作れない。
だから、母が強引に連れ出されて、遊び相手になっていた。
でも、俺は遊び相手にならず、花連すら見る気もない。
花連もそれを理解してか、何も言わない。
お互い一緒の部屋にいて、一人で行動をしていた。
花連はたまにポツリと言いだすことがあった。
「明日は雨が降る」
天気予報では晴れと言っていた日に限って、予言は当たる。
次の日の朝になっている時には雨が降る。
どうしてわかるのかは聞かない俺。
いつもの花連の行動は空を見ていたから、空を見ればわかるんだと思った。
病気で学校もいけないのに、頭が良い。
学校に行かなくても大丈夫に見える。
羨ましいと言う嫉妬もあったから、花連との相手をするのが嫌だった。
そんな、昔の話だ。
ここで二人から突っ込まれた。
「恋愛相談はできない」
赤さんは言う。
「紫堂くんって、誰とでも仲良くなれそうなのに意外だな。それもケチケチして」
マスターは言う。
まだ、話は続く。
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