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「無理してくるわけじゃない」
俺は叫ぶように言い返す。
「そう。また、明日」
花蓮のお母さんは手を振って去っていく。
きっと、俺が明日来ることを信じていない素振り。
だけど、俺は悲しそうな顔は見たくない。
俺はクラスの中で一番面白い奴と言われている。
だからこそ、人を悲しませることをしているのが、性に合ってねぇ。
俺らしくないことをやって、俺は一体何をやっているんだ。
そのことに気づいた。
本来の自分らしく振る舞う為に、花蓮や花蓮のお母さんを笑わせる。
だから、明日は行くんだ。
今日は遊ぶ約束もないから、お母さんに怒られる覚悟で帰る。
明日の準備も備えないといけない。
次の日。
俺は学校終わって、母親の手で花蓮のところに連れて行かれる前に花蓮のところへと行く。
母親が一緒だと、照れ臭いから逃げ出す。
猛ダッシュで逃げてきて、向かったからぜぇぜぇと息を切らしていた。
「あら、無理しなくってもいいのに」
そんな姿を見て、花蓮のお母さんはものすごくびっくりしていた。
「お邪魔します」
靴を綺麗に並べず、ズタズタと入って行く。
俺はクタクタに疲れながら、花蓮がいる2階へと向かう。
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