あか

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あの赤が起こした火事から、1週間過ぎた。 1週間も赤は帰ってこない。 せっかく、俺の依頼内容が書かれた報告書も渡してない。 なんの為に作成したのか。 赤のことをマスターに聞くと。 「迎えに行っている」 言うだけ。 誰かと聞くと。 「あおいひと」 答える。 赤が赤い人という意味ではなんとなく予想ができる。 名前が青と言う名の青が大好きな人なんであろう。 赤のイメージが炎とか燃える感じだから、赤は凶暴な性格。 きっと、青という方は色のイメージによって、冷静な方だ。 嫌いな色は白。 俺は考える。 でも、不思議だ。 赤という名の女の子は赤好きと言ったような一色。 一色の人が一色の人と仲良し。 そういう、類が集まるという意味だ。 美術歴史学の授業中。 美術歴史学とは昔ながらの有名な画家さんがどういう絵を描いて、色使いなどの特徴を語った歴史の勉強。 "青い人"のイメージをノートに書いていたから、黒板に書かれたことをとってない。 テストの範囲も書かれてあったのに。 一緒にいる紫堂にノート写させてとお願いすることになった。 あーあー、 紫堂に後でおちょくられるに決まっている。
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