3人が本棚に入れています
本棚に追加
「青い人」
紫堂は俺のノートを読んでいる。
紫堂のノートを貸す条件が俺のノートを見せること。
なので、状況を話して、見している。
「赤さん、その青い人を迎えに行っているのか。青い人って、どんな人ですか?マスター」
今現在、REDにいた。
全くお客様がこないお店で作業がしやすいからいる。
「あおい人か。あおい人は赤とは
真逆だな」
マスターはパソコンを開きながら、プラスチックの器にコーヒーを入れていた。
5人分。
そういえば、昨日も入れていたと思う。
ここのところ、赤が出かけてから、毎日。
冷蔵庫の中がコーヒーゼリーだらけ。
毎朝、コーヒーゼリーが朝食の一部になっている。
「マスター、俺もコーヒーゼリー食べていい?」
紫堂に俺の愚痴を聞いてもらっていたから、コーヒーゼリーの存在を知っている。
「コーヒーゼリー、コーヒーとセットで800円になります」
俺と紫堂のテーブルにはアイスコーヒーが置かれている。
それと合わせて、800円。
まぁ、よくコーヒーとコーヒーゼリーを一緒に取ろうとするなぁ。
「マスター、ジュースないの?」
俺はさりげなく聞いてみる。
「ここのお店はコーヒーとハーブティーと紅茶しか、置いてません」
えっへんと言うようにマスターは答えた。
最初のコメントを投稿しよう!