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奏多くんは私を席に座ったことを確認すると、嬉しそうに笑って
「ぱぱのごはんおいしいから、げんきになるよ!」
「ふふ…そうなんだー。じゃあ、何か頼もうかな」
可愛いなって思いつつ頭を撫でた。
するとまた嬉しそうに笑って、お父さんの方に向かっていった。
元気つけようと思ってお店に連れてきてくれたんだ…。
せっかくだし、何か頼もう。
左側に立てかけてあったメニューを手に取り確認する。
パスタやオムライスとカフェらしいメニューにケーキも数種類。
甘いもの好きだからなぁ…悩む。
ケーキのページを開き悩んでいると、隣から声が聞こえた。
「…フルーツタルトがオススメですよ」
「そうなんですか!じゃあ、それにします!ありがとうございます」
「とんでもないです」
その声は、壁側に座っていた男性で
髪は耳が隠れるくらい長く、眼鏡をかけていてあまり良く表情はわからなかった。
というか、肌白い!!
インドアタイプだな…
じっと見すぎたのか
男性はまた口を開き
「あの…なにか…」
「あ、いや。なんでもないです!すみません…!あ、あの!フルーツタルトとアイスラテお願いします!!」
やばー!見すぎた!気まずい…!!
気まずさを隠すように注文をした。
オーナーさんには、気づかれていたのかクスクス笑われていた。
恥ずかしい。
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