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ついていくこと、5分。
駅から割と近いところの住宅街についた。
「ここだよ!」
「…可愛いお店」
3年くらい住んでるけど、仕事と家の往復で駅近くなんて探索なんてしなかったから、こんな可愛いお店知らなかった。
白い外観に道路側は一面ガラス張りになっている小さなカフェ。
そとにテラスもあるので、天気のいい日とか気持ちよさそう。
「おねぇちゃんいっしょにきて!」
ニコニコ笑いながら私の腕を引く。
男の子がドアを開けてくれようとしていたので、代わりに私が開けた。
ーーカランッカランッ…
「いらっしゃいませ…あ、奏多」
「ぱぱ…!」
カウンターに立っていた男性は、どうやら男の子…奏多くんのお父さんらしい。
「あ…こんにちは…。素敵なお店ですね」
手を引かれるようにしてきたので、なにか言わなきゃと思っていたけどすんなり出た言葉。
「ありがとうございます。奏多が引っ張って来てしまったようですが、ご迷惑ではなければ空いてるお席へどうぞ」
さすが接客業、笑顔がとても素敵です。
席は、窓側に4人席が2つ。
カウンターに5席。壁際にソファがあり2人席になっていて4つ。テーブルを移動させれば4人席になる作りみたい。
お昼を過ぎていたので一旦ピークが引いたのか、お客さんは男性1人しかいなかった。
奏多君に案内された席は、男性が右端の席を使っていたので一つ開けて左側の席に座った。
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