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「呼んでくれてありがとうございます」
彼女は手土産に菓子折りを持って来ていた。
やはり住民同士の輪の中に入りたかったらしい。
「礼儀正しいっすね、海鳴さん!大草先輩とはえらい違いっす」
「なあ、俺お前に何かしたっけ?ちょっと疑問に思えてきたわ」
「海鳴さんって可愛い顔してるのね」
「嬉しいです…。秋葉さんも美人です」
「ありがとう。それに樹ちゃんも負けず劣らず可愛いわよ。お姉さんどっちも羨ましいわ」
「…ありがとうございます」
樹は小さく会釈した。自分を卑下する訳ではないが、あまり自分を可愛い顔だと思ったことはなかったのだ。
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