愛しい人

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_____ ________ _____________ 「エルドおじさん!肉じゃが、美味しい?」 16歳になったレイは、男の子の割に小柄なのは、カエデの家系のせいなのかもしれない。 しかし、レイのスカイブルーの瞳はレオンの瞳を思い出す。 そして、妻のイリーナの瞳を。 「ああ、やっぱり、レイの肉じゃがは旨いな。」 私とカエデのことは、誰も知らない。 このことは、私が墓場まで持って行く秘密。そして、私の苦くて甘い、そして幸せな思い出。 そして、カエデやレオンの分まで、レイのことは守っていかねば。 それが、私が生きていく理由。 どんなことがあっても、レイの味方であらねば。 「当然だよ。母さんの味付けが一番だもの。」 "レイ、君の笑顔は、私の愛したカエデとそっくりだ。" その言葉とともに、私はジャガイモをのみこんだ。 -Fin-
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