『若恋』禁断の恋 参

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「あの家にはもう行くなと言ったはずだが」 「若」 「彼女には気になる男がいるそうだ」 ピクッ 「彼女は自分が想いを寄せることに迷惑や罪悪感を与えると思って苦しんでいる。好きな男を苦しめるならもう会わない方がいいのかと悩んでいる。同情でそばにいるのなら苦しいと」 「…若?」 「まだ気づかないのか?彼女がどんなふうに真、おまえを見ているのか」 大神組若頭。 大神物産を陰で支える大神組の跡取り。 「…俺は」 「おまえはどうでもいい。俺の言ってるのは彼女の苦しみだ」 彼女、誰のことを指しているのか。 「りおが福祉に興味があって勉強に行ってる、そこで仲良くなった同じ歳の娘と恋バナしてるそうだ」 「若のりおさん…?」 思い出した。 仲良くなったと話をしてた。 「想いを告げることが罪になると追い詰めると苦しんでる。同情ならもう会うな」
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