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若が俺を刺すような目で見た。
おまえは何をしてるんだと言うように。
「真、おまえは彼女が他の男のものになっても平気なのか?…俺は少なくとも許せなかった。他の男のものになるぐらいならと奪った。だが後悔はしていない」
「後悔?」
「想いを告げずに後悔するのと、想いを告げて砕け散るのとどっちがいい?」
決まってる。
1%の希望があるならそれだけで十分だった。
「はやく行け、今夜、彼女が返事をするそうだ」
若の話を最後まで聞くことなくホールを飛び出した。
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