『若恋』禁断の恋 参

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チリンチリン 「あのっ、店はもう閉店―――」 「どけ」 肩に手を置かれて反射的に宙を飛んで反対に肩をつかんだ。 痩せたスタッフの喉元にナイフを当てると、息を詰める音がして体は硬直した。 「上に行きたい。ひとりの女が連れ込まれたはずだ」 「お、お客様…そんなことは」 震える声で肩越しに振り返る、その目が俺を見て固まった。 「大神組の、」 「関係ない。女はどこだ」 今夜、ここに来たはずだ。 きっと食べた食事に薬でも盛られているはずだ。 「それは…」 「喉を引き裂かれたいか?」 「!!」 白状した痩せた男を解放すると転がるように店から出ていった。 店のスタッフが叫ぶ中、二階から三階への階段を駆け上がった。 「祐っ!!」 もう誤魔化せない。 「祐っ、どこだ!」
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