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叫ぶと微かに応える声がした。
聞き取れないほどの小さな叫び。
「もう一度返事をしろっ!」
後ろから追いかけてくる怒声と足音に足払いを掛けて階段から突き落とした。
次々と襲ってくる男たちを一撃で仕留めた。
「祐っ!俺だ!どこにいるっ!!」
耳に祐の悲鳴が聞こえた。
奥の部屋だ。
一番奥の部屋は鍵が掛かっていた。
開かない…
「やぁっ、…やめてっ」
「祐っ!」
ドアを思い切り叩いた。
拳を打ち付けると鈍い痛みが走った。
「なんだよ、うるせえな。今、いいところなんだよ、邪魔する―――」
バキッ
扉から鬱陶しそうな顔が出た瞬間に下顎から殴り飛ばすと、油断してた男の歯が宙を飛んだ。
ぶっ飛び倒れた男が起き上がる前にその男の胸に馬乗りになった。
「祐は、どこにいる」
「…知らな、…い」
「これでもか」
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