『若恋』禁断の恋 参

13/14
前へ
/46ページ
次へ
俺の祐に触れた。 一番に大切なものを傷つけられた。 「き、さまぁっ!!」 祐にのし掛かってる男を突き飛ばし、持っていたナイフで祐の腕に触れたその手首を掻き切った。 「うわあっ、な、にを!」 手首から溢れる血を押さえガキが下がる。 恐怖に凍りついた顔が真っ青になり尻でずり下がった。 それを逃がさず部屋の隅に追いつめる。 「…俺の、祐をっ」 「違うっ、…俺はただ!飲み過ぎで動けない彼女を介抱して」 これが、介抱!? 薬で動けなくした女に跨がってるのが。 「そうだ。金ならたくさんある、ほらそこに」 ひと束。 備えたカメラ数台と共に置いてあった。 「…それで足りないならパパに言っていくらでも用意する。その金で足りないならあんたも仲間に入れてやる。ホントだ!」 ナイフで思い切りガキの足の甲を突き刺した。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

243人が本棚に入れています
本棚に追加