『若恋』禁断の恋 弐

2/3
前へ
/46ページ
次へ
『もう二度と彼女には会うな』 若から告げられた言葉を頭の中で反芻する。 5年間…ずっと祐のためにできるかぎりのことをしてきた。 若は今まで何も言わず黙って俺たちを見守ってきた。 それがなぜ今… 小柄で華奢な体にボブ、そしてはにかんだように笑う柔らかな瞳の祐が想い浮かぶ。 ヤクザな世界とは縁もゆかりもない、平和な世界に住む彼女。 若は俺の気持ちに気づいてるのか? まさか。 誰にも悟られないようにしてきた。 気づかれてるはずはない。 頭を振って打ち消した。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

242人が本棚に入れています
本棚に追加