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「…告白、された?」
「うん、通勤電車で会う人なんだけど、今まで話をしたこととかなくて」
「…それで?」
「ひとめで好きになったって、おばあちゃんに席を譲ったのを見てたみたいで。付き合ってほしいって」
「………」
「真さん?」
いつかこんな日が来ることはわかってた。
祐はもう子供じゃない。
ひとりでやっていける。
恋だってする。それを止める権利は俺にはない。
「…そうか、そいつは優しい男か?」
「まだ会ったばかりでわからないけど、でもそう見えたから」
と、顔を赤らめた。
「真さんはどうしたらいいと思う?」
「それは」
他の男なんて見るな。
その電車にはもう乗るな。
好きだと言われたいならいくらでも好きだと言ってやる。
だから―――
「祐を大切にしてくれる男なら俺も安心だ」
心にも思ってない台詞が口から飛び出していた―――
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