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俺と彼女が夏祭りを楽しんでいると、あるものがふと、目に入った。
それは、七夕の短冊だ。
彼女が願い事を書くと言うので、行くことにした。
「願い事、何にした?」
俺は彼女に聞いてみた。
「私はね、いきたいって書いたよ」
どこに?そう聞こうとしたが、俺は止めてしまった。
何故なら、彼女は最近、交通事故で彼氏を亡くしてしまったからだ。なので、俺はそれとは関係の無さそうなことでさえ、一歩引いてしまっている。
その後、家に帰り、俺がシャワーを浴び終え、リビングに戻ると。彼女は、死んでいた。
俺は焦りながらも、ひらめいてしまった。
短冊のいきたいって、まさか死別した彼氏のとこに。
あのとき気づいていれば。
そう思った俺は、近くにあった睡眠薬をいっぱい飲んだ。
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