交差する思案…

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恐る恐る開けてみると、輝かしいものが… 「これは…び、び、美人姫」  なんとなかなかてに入らない、一つ5万円もする苺が神々しいたたずまいでそこにいらっしゃる。 「やっと手にはいってな。もし協力するなら渡してもいいが」 くぅ…コイツ俺が無類の苺好きだと知っていて。 あぁ、手にいれたい。夢にみた美人姫。愛でたい。この目で愛でて食したい。 弟とは関わりたくないが… 「分かったよ。引き受ける」  「クス、お前本当に好きだな」 いじわるぽっくほくそ笑む。 「仕方ねぇだろ。好きなものは好きなんだから」 「いや嬉しいよ。苦労して手にいれたかいがあった」 ずるい。コイツは本当にずるい。俺の弱味に漬け込んで。
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