交差する思案…

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美人姫を目出尽くしてじっくり味わった。普通の苺より何倍も大きくてそれなのに濃厚な甘さ。俺は言葉を失った。絶品だった。 「先輩」 うとうとしていた俺を優しく揺り動かす。 「しろ、あれ俺寝てた」 クッションに持たれていてうとうとしていたようだ。 「こんなところで寝ていたらお風邪をひきますよ。今布団を敷きますから」 「いやいや、いい。目覚めたし」 「最近、お疲れのようですね。」 「バイトが忙しくてな。金欠なの俺」 煙草とかお酒とかたまにギャンブルで。しかも残金数百円というゲキヤバ状態で頭が痛い。 「お金がないのはまずいですね。先輩の体も心配ですし」 しろの表情がいつもより怪しく光る。 「いいアルバイト紹介しましょうか。頑張れば短時間で高収入ですよ」
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