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「変な奴ー」
俺はごろりと寝そべった。
城崎 白夜(しろさき はくや)小さな頃から何もしなくても男のくせに白いヤツを俺は嫌味も込めてしろと呼ぶ。
するとなぜか嬉しそうに「はい」と返事をするのでずっと俺の前ではしろだ。
今年の春から大学を卒業し誰もが知る大手企業に内定をもらい上京してきた。
もともと俺の親友の弟だったしろ。何かと兄貴である親友ににくっついてきた。
昔から絶世の美少年のしろが苦手だった。俺はとにかく才能に溢れ光り輝く人間が大嫌いなのだ。できれば近寄りたくないし避けていた。
それがなぜかいつも尊敬の眼差しでよってきて不器用な俺の世話を焼きたがる。
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