七夕

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私の空は半分しかない。 空が欠けている感じがするのだ。 今日は少し空を眺めた そう、それだけの日、何も変わった事もなく 透き通った虹は出ていなかった。 それでも、 それでも、 こころは少し満たされた。 半分の空はきれいだった。 それはある夏の前の出来事だった。 「美奈、何見ているの?」 私は『月灯 美奈』昼休み友達と校舎を歩いていると 「中庭で何か作っているの」 「あぁ、民話部の七夕飾りだよ」 「へー」 私は一人、七夕飾りを作る青年を見て心がときめいた。 さっそく民話部に向かい入部を希望してみた。 「二年の『月灯 美奈』です。民話部に入れて下さい」 「僕が部長の『海崎 路李』です。君は民話に興味が有るの?」 「はい、とくに七夕に」 「はい、歓迎します」 「よろしくお願いします」 部活の移動が簡単なこの学校なので私は民話部に所属することになった。
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