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私は、いつの間にか民話部のパイプイスに座っている。
部長の彼とはいつの間にかにつき合うようになっていた。
願いなんて無い。
ありふれた日常、
あるふれた空。
そして道は無い。
私はこの部室で参考書を広げて勉強ばかり。
一瞬だけの空、まるで地下鉄の合間の空だ。
谷間に願いは……。
ふーう、そう私の日常は半分の空だ。
「ねえ?コーラ買ってきて」
民話を読んでいる彼に頼む。
彼は嫌な顔せずにコーラを買いに行く。
この彼のどこが良かったのだろ……。
とにかく、数学のベクトルをなんとかせねば。
一学年上の彼に教わるしかないか。
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