思わぬ告白

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◇◇◇ 「おはよう」 翌朝ダイニングに顔を出すと、弘ちゃんも直ちゃんもすでに起きていて、朝食を食べていた。 「おはよう、陽菜。よく眠れたか?」 そう訊いてきたのは弘ちゃん。 「うん。いつの間にか寝てて、気付いたら朝だったよ」 そう言うあたしに、弘ちゃんは“あはは”と笑っていたけれど、直ちゃんはあたしをじっと見たまままったく動かない。 「直ちゃん、何? あたし、なんか変?」 視線が少し鋭くて、何かあったのかと凄く気になる。 「いや。そうだ、俺、しばらくはここから大学通うから」
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