書かなくても・・・

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「ねぇ、本当に短冊いらないの?今年は綺麗に見えるから、願い事も絶対叶うのに」 「こんだけ願い事ぶら下がってたら、織姫と彦星もいちゃつけないだろ」 「何それ。どうせ願い事見られるの恥ずかしいんでしょ?もぅいい。私一人で書いてくる」 少し拗ねた表情で彼女は短冊を貰いに行った。 「願わなくても、とっくに叶ってるからいいんだよ」 プレゼントした赤い髪飾りを揺らして歩く彼女を、愛しく見つめてそう呟いた。
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