Cap1

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N「これはある竹林にいた、小さな竹の子のお話し」    スズメたちの声    タヌキが竹の子の上を飛び越える 竹の子「あっ、またタヌキに頭の上を飛び越えられた~。もう、いやだな~。早く大人になりたいよ」 N「竹の子は大きな竹たちを見上げてう羨ましく思いました。すると、そんな竹の子の言葉を聞いて  いたお日さまが言いました」 お日さま「あせらなくても大丈夫だよ。あっという間に大きくなるさ。それよりも今の時間を大事にす      るといいよ」 N「でも、小さな竹の子には、その意味がわかりませんでした」    竹が斧で切り倒される 竹の子「また切られてる。切られた竹たちはどこに行くのかなぁ?スズメさん知ってる?」    スズメがやってくる スズメ「あれは七夕の竹になるのさ。短冊や飾りをつけて、それはそれはきれいになるんだよ」 竹の子「へぇ~、それはステキだね!ぼくも早く七夕の竹になりたいな!」 N「お日さまは竹の子の言葉を聞いて言いました」 お日さま「この広々とした自然の中にいることがそれだけ幸せか、今をもっと楽しんでおくといいよ」 N「小さな竹の子は、やはりお日さまの言っていることがわかりませんでした」    季節が早々に移り変わる
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