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「その場の空気を楽しむ…それも人間のルールだろう」 まさかの発言に焦る呼道。 「いや違うから!従わなくていいわそんなルール!ホントなんでこの店!?」 「いや、まあ知合いがいるんで安く…」 「なるわけないでしょ」 肩に手を置く誰か。 まあ言うまでもなく 「西園寺…」 西園寺彩その人であった。 が、その格好は 「あんたね、人数連れてきといて安くしろとかバカじゃないの?って何よ?」 寸分違わぬメイド服であった。 赤みがかった髪がまたアニメに出てくるメイドみたいで 呼道は見入ってしまったようだ。だから 「いや、似合ってるなと」 「おま…馬鹿っ」 不用意な発言を止める事はできず、大噴火を覚悟… 「似合っ…ば、馬鹿なこと言わないでよっ!」 顔を赤らめながらそんなことを言う。 「おおう…新鮮なリアクションだな」 が、俺の発言には 「ごふあっ!」 容赦なく鉄拳が飛んだ。
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