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騒ぎの中心には、機械じみているのか生物的なのか判らない、ロイミュードとやらの姿があった。それも三体。
胸のプレートに書かれているのは「ーーー」とだけ。
「なんだコイツら、名なしどころか番号とかもないはぶらレンゲルかよ」
「いや、こいつらは未来型のロイミュード…2035年の未来からやって来た奴も同じ特徴を持っていた…」
「未来型ってことは普通より強いってことね…?」
勇ましい口調だが、メイド服のままなのが決まらない。というか店の備品汚して大丈夫か。というツッコミはまた殴られるので、胸にしまっておく。
「普通ってのがよくわからんが、気ぃ引き締めろって事か」
「そういうことだ…」
にじり寄る敵。それを見据えて、呼道、西園寺と共に叫ぶ。…叫ぶと言うには些かテンション低めだが。
「「「変身」」」
『『チェーンジ!』』
『オルタナティブゼロ!』
『オーズ!サゴーゾコンボ!』
『仮面ライダー!ドライブ!』
俺と西園寺はお馴染みの姿であったが、呼道だけは違った。それは先日、泊とかいう奴が変身していた姿、仮面ライダードライブ。
『break up...』
変身したチェイスも並び立ち、構える。
先手を切ったのは呼道だった。
『sp sp sp speed!』
爆発的な加速と共に、一体を押しやり、戦う場所を変更させたのである。
『さすがヒーロー…戦い慣れてんなぁ』
ぼやきながらも、残り2体の機械生命体との戦いが火蓋を切る。
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