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『全く…毎度毎度タイミングの悪い…さっさと片付けてやる！』
『タイヤコウカーン！Dream！Vegas！』
タイヤの変化と共に、両手に備わる丸盾(ラウンドシールド)。
『おらぁっ！』
盾で殴り飛ばし、さらにレバーを三度倒す。
『Ve Ve Ve Vegas！』
盾が胸に入り込み、俺の身体が有り得ない体型に変化する。
『うわっ…キモッ！まあいいや、いくぜ！』
スロットの絵柄がスリーセブンを描いたその瞬間、タイヤから大量の金貨が放たれ、弾幕となる。
『あががががが！があっ！』
吹っ飛ばされた敵は激昂し、光弾を放ってくる。
『ひとっ走り付き合いやがれ！』
放たれる光弾を弾き飛ばし、ハンドル剣に装填し…
『ヒッサーツ！Full throttle！Vegas！』
描かれる光輝く軌跡。
それにダメージを受けてなお、ロイミュードは立ちあがり
『おい！待て！』
逃走した。
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繰り広げられる追跡劇。
道行く人々は逃げ惑い、悲鳴をあげる。
『まずい！早くなんとかっ…』
その進行方向の先、一人の高校生らしき少年が突っ立っている。どうやら事態に身体が固まったらしい。
『間に合えっ…！』
『ラーイズアーップ！リベル！ライザー！』
変身と同時に投げられる剣に、どうにか止まった機械生命体。
それを払いのけ、少年に駆け寄る。
『大丈夫か！？』
「あ、ああ…」
唖然とする少年。だが、あまりケアしてる余裕は無さそうだ。
『早く逃げろ…ここは俺に任せろ、仮面ライダーリベルにな！』
走り去っていく少年を見送り、剣を構える。
『ゥウゥアアアア！』
雄叫ぶ敵を見据え、宣言する。
『悪いがテメーのターンはもう無しだ』
『セーット！ライダーパンチ！』
燃え盛るエネルギーを纏った拳が放たれ…
未来型ロイミュードと呼ばれたソイツは、跡形もなく消え去った。
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