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「そういうお前はどうなんだよ」 聞く気はないが聞いてみる。いわゆる社交辞令みたいなもんだ。 が、予想に反して返ってきた答に、俺は絶句するはめになる。 「家族はいない、俺は…ロイミュードだ」 どうみてもまるっきり人間にしか見えない。 さっきから出された水飲んでるし。 ロイミュード…昨日、呼道や西園寺ら、そして泊と剛とかいう別世界のライダーと共に倒したアイツの同族ということになる。 「また異世界からの来訪者とか、どこのラノベだよ…」 無表情で水をすするチェイスの横顔は、言われてみれば何処か機械的に見えた。 「キャーーーーーー!」 刹那、悲鳴が響き渡る。
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