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「お前…!」 『早くしろ…!』 「ったく…!」 不承不承。状況が状況だけに紫男の指示に従い、先輩を抱き抱えて走り出す。 ーーーーーー 『カァァ…!』 『ロイミュードではないか…だが、人間を脅かす者は、俺が裁く』 放たれる翼の刃。 しかし… 『Tune…Chaser!Spider!』 それは届くことなく、チェイサーが纏った巨大な手甲に阻まれる。 『ふんっ!』 繰り出される一撃は怪物の腹に刺さり、炎塵へと還した。 『…出てこい、いるのはわかっている』 「バレていたか…流石というべきなのか」 現れたのは初老の男。 紳士的な佇まい…しかし、その双眸は狂気を宿している。 その姿を見た戦士は仮面越しにも判る動揺を見せた。 『フリーズ…!貴様、生きていたのか!?』 「死んださ…だが、私は甦った…貴様ら仮面ライダーに受けた、屈辱を晴らすために」 男は舞い上がる吹雪と共に、進化の証、金色の輝きを放ちながら… フリーズ・ロイミュードへと姿を変えた。
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