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目に沁みるような鮮烈な日射しと 湿気を多分に含んだアスファルトの匂いを纏いつつ、私たちは歩いている。 「ねえ、涼香ちゃん」 なぁに、と短く返すと やや躊躇うようにして夏実ちゃんは言葉を紡いだ 「あのね、わたし、本当は見たの」 みた?…何を? 私の返答を待たずに涼香ちゃんは話を続ける 「長田君が落ちる前、屋上にいる時、そこで誰かと一緒にいる所…」
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