プロローグ

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とは言っても、仕事の顔と家庭での顔に加えて、家路についている時の顔だ。駅から自宅への道は童心に返り小石を道から外れないように蹴っている。この時左手薬指の指輪がありえないほど重く感じる顔の計3つの顔が俺にはある。妻にはこれまで築いた関係を壊したくないので秘密にしており、墓場まで持っていくつもりの秘密だ。
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