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白く華奢な少女の手。
その主は長い黒髪に巫女服を羽織った若い女性の姿があった。
「イミコさん!」
イミコは教師と言う立場柄、生徒のパーティーに入る必要は無いのだが孤立していて教師すら積極的に入ろうとしないロベルトに敢えて自らロベルトのパーティーに参加するのだった。
「あの女の子があんな怪しい男と組むなんて」
「離れろー!犯されるぞー」
生徒達は囁きあう。
「皆さん!よってたかって一人の生徒をなじるのはおやめなさい!!」
イミコは美しくも凛々しい目で生徒達を睨み叱りつける。
すると生徒達はしゅんとしておとなしくなった。
「しょ…正気かね?イミコ君…」
中年の男性教師がおそるおそるイミコに聞く。
「人を見た目で判断してはいけません、この子は不器用ですがとてもいい子です!」
イミコは言う。
「おお流石はヒノモトの民…」
(え?イミコさんはヒノモトから来たのか?)
ロベはどうりでと言った目でイミコを見つめた。
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