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「ごめんなさい、私の友達が振り回してしまって…」
イミコはロベに申し訳無さそうにお辞儀をして謝った。
「ふん、大丈夫だ、俺は勇…旅人だからな」
ロベは顔を真っ赤にしつつ強がった。
「言葉の返し方が少し可笑しい気もしますが…貴方様は白魔法を覚えに魔法学校へ入学するんでしたね?」
「うむ」
「まあ、私もなんです♪」
イミコは少々驚いたように言う。
「すると君も入学生か?」
「いいえ教官として来ています」
イミコは既に白魔法をマスターしているので教官としてマシディア魔法学校に来たのだった。
(この若さで教官とは…それにその服装…彼女はもひや…)
ロベルトはイミコを見て思った。
そんな時、時刻を伝えるチャイムが公園内に響いた。
「あ、もう時間がない!イミコさん、早く急ごう!」
ロベはイミコの手を引き、走り出す。
「あ、入学式は…」
イミコは何か伝えようとするがロベは入学式に間に合うのに必死でイミコを連れてそのまま走った。
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