親友の恋

14/40
前へ
/40ページ
次へ
「ごめん。待たせて」 「ううん、全然待ってないよ」 有希達と話していたら、時間が経つのを忘れていたみたいだ。 鞄を手に取り、有希達を振り返る。 「じゃあ、あたし帰るね」 そのまま陵と教室をあとにした。 陵はなんだか元気がなくて、さっき窓の外から笑顔で大きく手を振ってくれた時とは、まるで別人のようだった。 「何かあったの? 元気なくなってない?」 「いや、そんなことないよ」 即答でそう言ったけれど、明らかにさっきとは別人だよ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

245人が本棚に入れています
本棚に追加