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「どうしたの？忘れ物？」
「願い事、書くの忘れた」
「何て書くつもりだったの？」
「…言うわけないじゃん」
「どーせ叶えるの、私なんだから、
言えばいーのに」
「そんなの、何でわかるんだよ？」
「わかるよ！だって、私がそうだもん。
私の願い事は、
君にしか叶えられないでしょ？」
「そういうこと、よくサラッと言えるよな」
「そっちが聞いたから言ったのにぃ」
「…うらやましいよ」
「なに？急に」
「そういう素直なとこ、ほんとうらやましい」
「じゃあ、願い事、それにしよーよ」
「え？」
「ほら、早く！素直に言ってみ？」
「何を？」
「わかってるくせに！」
「…ずっと一緒にいたい」
「すごーい！
私も、そう書いたんだよ！
同じこと、思ってたんだねー！」
「バカ、声が大きいって」
「もう元に戻ってるー！
ほんと、素直じゃないんだから」
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