ハンターとしての人助け

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「えーっと……話が急すぎるから、分かりやすく説明してくれね?」 「あのね。事の発端は、おじちゃんがハンターギルドに寄ってみたいって言ったからなの」 「えっ、俺のせいみたいな言い方!?」 「まぁそれは置いといて。んでハンターギルドに行ってみたら、何やらオロオロしてる女の子がいたのね」 「それが、そのフィレナって子か」 「はうぅ……」 ここにいるだけで、もうおどおどしているフィレナ。 ならば、少し強者の雰囲気が漂うギルドとは比べ物にならないだろう。 怖くて話しかけられなかった様子が、簡単に浮かび上がる。 「その通り。で、困ってるみたいだから私が話しかけたの。そしたらね……」 「……私、お母さんを魔物に殺されて……どうしたら良いか分からなくて、ギルドに寄って助けてもらおうと思って……」 「最初はジーン達……軍に保護されてたみたいだけど、こうやって行動しちゃったんだって」 「うぅ、お母さん……!」 「…………」 可哀想な事に、母親を魔物の手に掛けられてしまった。 恐らく、先日の魔物襲撃によるものだろう。 なるべく被害は出ないように立ち回って動いていたが、出てしまっていたようだ。 フィレナは俯き、目に涙を浮かべて服の裾を強く握っている。 「確かにそれは何とかしてやりたいな。でもよ、魔物の特徴が分からねぇ。何か分かりやすい特徴があれば良いんだけど……」 「うぐ……それなら、大丈夫です……」 「えっ? 何か分かるのか?」 「その魔物は、悪魔のような姿をしていました。大きく曲がった角が生えてて、鋭い爪がありました。それで、お母さんを……」 「……分かった」 素晴らしい洞察力。 目の前で母親が殺されたのに、依頼の際に伝えやすくするために相手の特徴を把握していた。 将来、何かの役に立つだろう。 ラヴィードは、その勇気と涙に免じて立ち上がり…… 「ミーナ、ランカーパス寄越しな」 「あ、はいはい」
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