クロノスラストゲーム戦闘中開戦

4/6
前へ
/114ページ
次へ
着替えをすませた零夜は 「おい、着替え終わったぞ」 「なら行くぞ。付いて来い」 猿磨はそれだけ言って部屋から出た。零夜もそれに続いた ホテルの長い廊下を歩き、エレベーターの上がってくるのを待った エレベーターが上がってきて、乗り込んだ二人は沈黙で箱の中を満たした 一階についてエレベーターを降りた二人は車に向かった 車に乗り込み猿磨が運転席、零夜が助手席に座った 車内はラジオすらかけられない、完全なる静寂 そんな中、沈黙に耐えられなくなったのか猿磨が口を開いた 「なぁ、お前はなぜ、こんな世界に来た? 何か理由があるんだろ?」 零夜はそれに沈黙、ではなく簡潔に 「別に、お前に答える義務は無いし答える気も無い。大体そんなもん教えるか」 猿磨は鼻を鳴らし 「まぁそうか」 それを最後に会話は産まれなかった 再びの沈黙 そのまま一言もしゃべらないまま会場へとついた 「学校か?」 「あぁ、クロノナンバーズ達の母校さ」 へぇ、と単調な感想を述べて心中では少し余裕が出来たような気がした どんな殺し屋でも私情を捨てきる事は難しい 母校での戦いとなると少しためらいが出る、そう考えた 「まぁもっとも今は廃校になってるけどな」 それでもためらいは多少なりともあるだろう、と零夜は思った 「ついたぞ」 二人が降りた場所は学校の正門、つまり校庭に面した門に降り立った 「他のやつらはまだなのか?」 零夜の質問には猿磨が、答えなかった 答えたのは黒スーツの男 「杉原零夜様、ここから始めるのは貴方様だけです」 「は?どういう事だ?」 猿磨はそれに答えた 「今朝決まってな 場所は教えられねえが他のやつらも別の場所から出発する、まぁつまりこれは敵を探すところから始めるんだよ」 面倒だと零夜は思った そこに黒スーツの男の声で 「それでは一応、戦闘中のルール説明をさせていただきます」
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加