クロノスラストゲーム戦闘中開戦

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「ルールは至って簡単。相手を探し、今から配布します武器を使い殺し合う、それだけです。相手を殺害する行為には何ら犯罪性を問われません とにかく相手を殺害し自分が生き残る、それだけです」 黒スーツの男は抑揚の無い声で言った 所は変わり、佳代は零夜より20分早く体育館の裏にいた 「それより、賞金は? 本当に百億何てあるの?」 タバコを吹かしながら黒スーツの男にきいた 「もちろんでございます」 「何か信用できないのよ。証拠でもあんの?」 佳代は目を細め黒スーツの男にきいた 黒スーツの男はそれを受け、何か他の黒スーツの男に指示を出していた 「それでは今から現物をお見せいたします」 そう言って黒スーツの男は自身の腰から地面までを隠すほどの大きさのトランクを数個受け取った 「こちらでよろしいでしょうか?」 トランクを開けるとそこにあったのは 百万円の札束が無数に敷き詰められていた 黒スーツの男は札束を数えて見せた 「百万、二百万、三百万」 佳代は黒スーツの男が札束を数えている間動かなかった、いや、動けなかった 本物を目の当たりにし、体が固まってしまったのだ (嘘でしょ、ホントに百億あるの? どうなってんのよ、こいつら) 佳代が心中そう思っている間も黒スーツの男は札束を数えている 「四十八億七千万、四十八億八千万、四十八億九千万、四十九億」 黒スーツの男は千万の束で数えていた その時佳代は (勝てば、私の物に、私が百億を手に入れる、百億は私の物よ。 ごめんね零夜、あんたも殺すわ) 心中では謝ったが、佳代は笑っていた 「九十九億七千万、九十九億八千万、九十九億九千万、百億円 これで信用していただけましたでしょうか」 「ええ、勝てば本当に貰えるのよね?」 「何度も申したとうり、優勝者には賞金百億円が贈呈されます」 佳代はそれをきいて、目の前の百万円の束一万束を見て、気味の悪い笑顔を見せた
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